なかでも一世を風靡したのが、怪盗ロワイヤルである。 自分が怪盗となって仲間を助けたり、助けられたりしながらお宝を集めていく怪盗ロワイヤルは、とにかく面白いゲームだった。2009年10月のサービス開始以来、わずか1カ月でユーザー数は100万人に達し、その勢いを保ったまま4カ月目には500万人を突破、2011年5月には1000万人を達成。売上高は月間数十億円というお化け事業となった。 このゲームをつくったのが、大塚剛司という新卒5年目の若者だった。 大塚は入社後、営業企画部門の配属となり、営業の事務処理を大幅に効率化したり新しい営業作戦を考案したりと成果を出し、この1年生はすごい!とあちこちで評判になった。